やはり日本のITは酷い。
大手社員が語るガッカリな実態
私が通っている大学の、ある日のこと。
特別講師として現役のIT業界人が呼ばれて講演した。
日本のITゼネコンのトップ層に位置する、F社の研究員だ。
大雑把にこんな内容だった。
- セキュリティには気をつけるべきだが、予算との兼ね合いで完璧にはならない。
- UMLを使い、スパイラルモデル や アジャイルの開発手法を用いると
効率が良く理想的だが、
現実には誰も昔のやり方を変えようとしないので、
UMLも使わず、開発はウォーターフォールだけだ。
言葉の意味については、以前書いた記事
「ITの開発手法を旅行に例えるとこうなる」
を参照して欲しい。
セキュリティはまあ、完璧を求めるとキリがないし、仕方ないとしよう。
しかし後者は何だ?これがトップ企業だというのか?
IT業界は変化が速く、5年も経てば包丁が石器に見えるほど開発手法も進化する。
だから古きに固執するほど不利になるというのに、何をやっているのか。
がっかりした私は、質疑応答でこう反論した。